ロルフィングと気持ち的な変化

ロルフィングは解剖学に基づいた身体的アプローチであり、私たちロルファーは精神的な面を扱いません。

しかしロルフィングを受けて、気持ちの面での変化を感じる方はとても多くいらっしゃいます。

それには様々な要因があると思いますが、今日はその内のひとつにフォーカスしてみます。

それはロルフィングを受けながら、自分の身体の細かな感覚に意識を向けるようになる、というロルフィングのプロセスの中でとても大切な部分にあると言えます。

ロルフィングでは筋膜に働きかることによって本来の鋭い身体の感覚を取り戻します。また広がった可動域の中で負担がなく楽な位置や動き方を探していくうちに、自然に自分の身体を深く知ることになります。

まずは自分の身体の使い方や癖に気が付きます。どんな時にどんな身体の使い方をしているのか、またなぜそうするのかが分かってきます。

この「なぜ」が意外と気持ちの面と関係している事が多いのです。

例えば、姿勢が悪いという意識から、無理に胸を張っている事で身体に負担がかかっているという人もいるでしょう。人前で話すときなどに見られている意識が働いて身体が固まってしまったり、緊張やストレスを感じる度に肩を力ませる癖などです。仕事や生活の中で日常的に行なっていることなのですが、多くの場合、自分ではそうしている事に気付かないものです。


好きな人の前で心臓がバクバクしたり、緊張や怒りで呼吸が乱れたり、恐怖や不安で奥歯や手に力が入ったりと、気持ちと身体の関係はとても強いものです。でも大抵の場合、その感情に集中し、身体を意識する余裕はあまり無いでしょう。その様な生活の中での気持ちに対する身体の反応に意識を向けていくことで、まずはそういう自分がいることを自覚します。


最近のクライアントの方にも、「それまでいかに焦ったり慌てたり緊張して過ごしていたかに気づいた。」と話してくれた方がいらっしゃいました。
次に、感情に身体が反応しているのに気づいた時、例えば噛み締めた奥歯を意識的に緩めたり、呼吸を整えなおしたり、肩の力を抜くことが出来る様になります。何度も意識的に行っているうちに、またロルフィングのセッションが進むうちに、そういった癖が消えていくのがわかるでしょう。


ロルフィングは、一生使っていく自分の身体をじっくり見つめ直す時間でもあります。その場のコリや痛みを取るためではなく、10シリーズが終わった後も全体としてより自由に楽に生きていける様な自分を身につけるプロセスと言えると思っています。クライアントさんにとって実り多い時間となることを願いながらセッションをしています。

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