この記事はスティーブン・R・ガンドリー著「食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法」(翔泳社2018年6月20日発行)とスティーブン・R・ガンドリー博士の発信する情報を基に作成しています。
プラントパラドックスプログラムを実践してみようと考えている方に、フェーズ1の概要や注意点など、ガンドリー博士の著書に加え、私の体験を基にお伝えしていきます。
フェーズ1の目的
フェーズ1は三日間のクレンズ(浄化)期間であり、その目的は、腸を休ませ、回復させ、悪玉菌を追い払うことです。
やること
具体的にこの三日間、どう過ごせばいいのでしょうか。
やるべきことはシンプルです!
- 「食べて良い食品」を食べる
- 水をたくさん飲む
- 適度な運動をする
- 8時間以上寝る
食べて良い食品
一番気になる「食べて良い食品」リストはこちらです。
野菜
キャベツ、チンゲンサイ、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、レタス、ほうれん草、アスパラガス、セロリ、ラディッシュ、カラシナの葉、エンダイブ、アーティチョーク、フェンネルなど
玉ねぎ、ねぎ、ニンニク、チャイブなど
アボガド
※完全有機栽培のものが望ましい
塊根、根菜もこの3日間はNG
ハーブ
ミント、パセリ、バジル、コリアンダーなど
バジルソース(オリーブオイル、塩、ニンニクだけを加えたもの)があると便利かも
私はシソもいただきました
海藻
2018年発行の本には、海藻類は食べて良い食品リストに入っていますが、2019年頃にガンドリー博士が、海藻類とペカンにレクチンが含まれていた可能性について発言しています。確認できましたら、情報を更新します。
タンパク質
魚介類
※天然のもののみ。量は一日200g以下
放牧鶏
※一日100g以下
(トウモロコシや雑穀、抗生物質などを与えられていない鶏は入手困難かも)
テンペ
※非穀物性
マグロのたたき、干物など添加物が加えられたものに気をつけて
脂肪・油
アボガド
アボガド油、ココナッツ油、、亜麻仁油、ごま油、エゴマ油、エキストラバージンオリーブ油、麻の実油、マカダミア油、クルミ油、MTC油
MTC油をかけると満腹感が得られます
軽食
ナッツ、アボガドなど
※ピーナッツ、カシューナッツはダメ
私は黒ニンニク、練りごまをおやつにしました
調味料・薬味
海塩、酢、マスタード、新鮮なレモン果汁、挽きたてブラックペッパー、ハーブ、スパイス
※市販のドレッシングやソースなどはダメ
お酢(バルサミコも)も添加物が入っているものも多いので注意
飲み物
毎日 グラス8杯の水
※水道水、浄水、イタリア産の発泡ミネラルウォーター
コーヒー、紅茶、ハーブティー
※いっぱい飲んでもOK、デカフェもOK
朝 グリーンスムージー
生野菜にアレルギーのある方は、ほうれん草粉末などが便利
甘味料
イヌリン、ステビアエキス
イヌリンは善玉菌が大好きなプレバイオティクス
私がクレンズ期間に頂いた食事
サプリメントやハーブ
絶対に必要というわけではありませんが、サプリメントの力を借りるのもおすすめ。
- ベルベリンを含むもの オレゴングレープルートなど
- グレープフルーツシードエキス
- マッシュルームサプリメント
- 黒コショウ、クローブ、シナモン、ヨモギなどのハーブ
注意点
水をたくさん飲む
一日8杯分だと、1.6〜2リットルくらいですね。
ガンドリー博士はビスフェノールA(BPA)の使われたボトルは避けるべきと書いています。
PETボトルはBPAは使われていないようです。
イタリア産のスパークリングウォーターを勧めている理由は、イタリアでは法律で炭酸水のpH値について規定があり、中性に近い値だそうです。
(日本で見かける炭酸水の多くはpHが低いので酸性が強い)
8時間以上寝る
食欲が暴れ出す前に眠ってしまえるといいですね。笑
適度な運動をする
それまでの体とは調子が違うので、様子を見ながら行うのが良さそうです。
体調が悪くなる可能性がある
私は二日目に体調がかなり悪くなりました。全身からの発汗、だるさ、嘔吐があり、食欲不振。発熱はありませんでした。夜には食欲も戻り、三日目も元気でした。
(もしかすると、デトックスや好転反応などではなく、単に何か原因があっての体調不良だったかもしれませんが。)
以前、初めてレクチンを避ける生活を3週間試したときも、二日目くらいに、それまで経験したことのないようなひどいじんましんが出ました。
このときは、全身が痒くて夜ほとんど眠れませんでした。
ガンドリー博士もフェーズ2が始まっても最初の2週間くらいは、活力不足、イライラ、頭痛、こむら返りなどの”禁断症状”が出ることがあると書いています。
体を作っている材料(食べ物)がガラッと変わるのだから、体調の変化も不思議なことではないですね。
しっかり体の様子を見てあげながら、無理のないように過ごすのがいいと思います。
終了後はすぐにフェーズ2を始める
せっかくフェーズ1で追い払った悪玉菌が戻ってこないように、すぐにフェーズ2に移行しなさい、と博士は何度も念を押していました。
最初の三日間に比べれば、フェーズ2は食べられるものが増えて、かなり楽で楽しいものに感じます。
甘い味がするものは一切やめるとなおいいかも
良くない食べ物への渇望感から抜け出すこともこのプログラムで目指すところなので、クレンズ期間中は甘いと感じるものには手を出さない方がいいと書いている人もいました。
私は少しでも甘いものをと、イヌリンをドリンクに入れたり、黒ニンニクを喜んで食べていましたが、、。
確かに、甘いものは少しでも食べてしまうと、もっと欲しくなります。
よく噛んで、ゆっくり食べる
よく噛むことで満足感を得やすくなります。また唾液や胃液の分泌が促され、消化吸収を助けます。
夕方以降のブルーライトは出来るだけ避ける
青色光を浴び続けると、体は日が長い夏だと勘違いし、食料の乏しい冬に備え、たくさん食べ脂肪を蓄えようとします。
用意しておきたいもの
ここからは本には書いていませんが、私がまたフェーズ1を実践するなら用意したいものをあげてみます。
有機野菜
最寄りのスーパーに有機野菜が売っていないこともあると思います。出来るだけ手に入る場所を事前に見つけておくといいでしょう。
黒ニンニク
フルーツみたいで、甘くて美味しい。あまり臭わず、すぐに食べられるのでかなり重宝しています。
アレルギーでナッツが食べられない人は、外出時に持っていけるものがあまりないので、おすすめです。
練りごま
私はナッツアレルギーなのですが、ごまはナッツに似た味がして気持ちも満たされます。
バジルソース
調味料も限られているので、バジルソースがあるとより美味しく食べられそうです。
バジル、エキストラバージンオリーブオイル、ニンニク、塩のみで作られたものでなくてはならないので、事前に手作りしておくのがいいかも。
サプリメント
ビタミンB群、ビタミンD3、イヌリン、フィッシュオイル
これらについては第11章で書かれており、フェーズ1で推奨されていたわけではありませんが、私はフェーズ1から摂るようにしました。
二日目に体調を崩し食欲がなかった日は、食べていない分エネルギー不足で力が出なかったのですが、サプリメントで少し補うことができました。
色々な種類のハーブティーなど
色々な種類のお茶などがあると、気も紛れるかなと思います。今までに飲んだことがないものなどを集めておくと楽しいかもしれません。
環境的・精神的な準備
同居家族や周りの人への説明
ひとりで実践する場合
同居の家族がいる場合は、お互いにストレスにならないよう、事前に事情を説明しておくことがとても大切です。
プログラムの概要、期間、食べられないもの、そして自分の目標やなぜ試してみたいのかなどを伝え、理解と協力をお願いしておきましょう。
家族と実践する場合
6週間以上続くこのプログラムは決して楽ではないため、参加する人それぞれが、内容を理解し、実践してみることに意義を感じている必要があると思います。
食べてはいけないものは置いておかない
食べてはいけないものは、目に見えないところに。できれば家に置いておかないことがベスト。ストレスも少ないです。
出来るだけ忙しくない日に行う
体調に変化があるのは、おそらく二日目以降が多いのではと感じました。
二、三日目は出来るだけ忙しくない日を選ぶと良いでしょう。
できる限りやればOK
博士も本に書かれているように、あまり神経質になり過ぎず、できる限りのことをすれば大丈夫です。
一緒に頑張りましょう^^
レクチンフリーな食事に変えたことで、で20年近く諦めていたアレルギーに改善がみられ、とても嬉しく希望が持てたのと同時に、腸を修復することで救われる人は本当にたくさんいるのでは、と強く思いました。
ですが、日本でレクチンフリーを貫くのはあまり簡単なことではないとも感じます。
勉強中ではありますが、自身がプラントパラドックスプログラムを実践する中で、「出来るだけ抵レクチンな食生活を、出来るだけ手軽にできる」アイデアや情報を発信していきたいと思っています。必要としている人の参考になれば幸いです。
TwitterやInstagramでも発信を始めたので、声をかけていただけると嬉しいです^^
ラサリコ
専門は筋膜。名古屋でロルフィング®︎を提供する認定ロルファー™️。
私の発信する情報は、主に「食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法」に基づいており、私の理解や実践からの体験をシェアするものです。できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。発信された内容を実施される場合は、医師にご相談ください。実践をされた直接的または間接的な結果の責任は負いかねます。